~絵本の読み聞かせをはじめたきっかけ(絵本との出会い)シリーズ~
第1弾は、第5期絵本よみきかせマイスターⓇ永島英子さんよりお便りが届きました♪
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絵本に関心を持つようになったのは、社会人になって通信コースで図書館司書の資格を取るため、研究資料として絵本を手に取ったのが始まりです。それから間もなく何か自分にもできることは、と思い門を叩いたのが読み聞かせの教室でした。
色んな絵本との出会いも毎回楽しみにしていましたが、それ以上にできたご縁で、今も色んな絵本に関するイベントにお声を掛けて頂いています。そして読み聞かせをすることで、絵だけでなく、声に出す日本語の美しさにも惹かれ、癒されています。
自覚したのは、大人向けの読書会で読んだ邦訳された「ムーン・ジャンパー」。訳者は谷川俊太郎さんです。以来、彼が訳した絵本は自然と手に取るようになりました。国語の教科書でよく目にしていた訳が今ごろ分かりました。
好んで読むのは、自然や動物を描いた五感を刺激するものです。普段、季節感とは程遠い生活を送っています。そのため手元にある絵本をめくることで自然を疑似体験できますし、動物を身近に感じられます。里山で虫捕りをする子ども、月の明かりの下大人に見つかるまで遊ぶ…。実際の体験には敵わないけれども、ふと疲れたときに癒してくれる、絵本はそんな存在です。
読んでいるときだけは、きっと自然と子どもに還っています。これも絵本の魅力のひとつだと思います。
ずっと手元にある、その絵本の中で今でも特に強烈な印象を残しているのが、
「あたごの浦」。讃岐の言葉ながらなぜか自分の生まれ故郷(佐賀)にも似た言葉遣いのようにも思えて、懐かしい気持ちで読んでいました。実は、私は佐賀弁の意味は何となく理解できますが、話すことは出来ません。それがコンプレックスのようになっていましたが、読んでいる間だけは、そんな気持ちから解放されていたと思います。
何か自分に出来ることができればと始めた絵本の読み聞かせも回り回って自分への活力になっています。奥が深い絵本、そんな絵本との付き合いをこれからも楽しみたいと思います。
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絵本が自分の心を癒し、出会いを与えてくれる”大きな力”を感じます。
これからも、マイスター®︎、セラピスト®︎の皆さまの活動の様子、個人の絵本に関する近況活動などをご紹介してまいります。
全国の皆さまからのお便りを、心よりお待ちしておりま〜す(^o^)/
讃岐のおはなし「あたごの浦」
こどものとも年中向き
脇 和子・脇 明子 /再話
大道あや /画
福音館書店
※出版社さまより、写真の掲載ご了承いただいております。