「オルゴールの会」の皆さんより、お便りをいただきました。
この会は、第6期の絵本よみきかせマイスターの皆さんを中心とした、マイスターのみなさんでの勉強会です。
4月26日(金)に開催された楽しいご様子を報告させていただきますね♪
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先日開催の平成最後のオルゴールの会(4月26日(金))を令和でのご報告です♪
今回のプログラムは、
①景山先生のご本より
②絵本よみきかせ
③詩集を読んでみよう
具体的内容は次のとおりです。
①景山先生のご本より
第4章「みんな悩んでいる!読み聞かせお悩み実例集のQ&A」を一人ひとつずつ順番に読み回し。
自分では思ってもみない質問・疑問でも、皆様に読んで頂くと不思議とすんなり心に届きます。自分で文字を読むのと人に読んでもらうのでは、働く感性が違うのでしょうか。
音として聞く言葉は、とても魅力的です。
②絵本のよみきかせ
☆上田さん「白雪姫」 たかのもも 原作 グリム フレーベル館
⇒「たかのももさんはボローニャ国際絵本原画展入選作家で、英独仏語版が先に刊行された逆輸入絵本」ですと、本の帯に書かれているのをご紹介下さってからのよみきかせ。
張りのある声でまっすぐに読んで下さる上田さんのトーンが、とても素敵でこの絵本にぴったり。目が絵にくぎづけとなり、その情景が目の前に広がるような心持ちで、心臓を食べるシーンなどは心底ドキッとしました。
他のエンディングをご存知の方もいらしたので、私は家に帰ってから原作に近い童話集を確認。白雪姫にきちんと出会える、素敵な機会ともなりました。
☆金子さん 「こころのおと」 ぶん・え ピーター・レイノルズ やく なかがわちひろ 主婦の友社
⇒候補を数冊お持ちになり、他の方とのバランスを考えて読む絵本を決められた金子さん。にもかかわらず、全身を包んだ優しい色合いの服がパステル調の絵本の表紙にぴったりで、読み始める前からそのたたずまいに魅了されました。
金子さんの穏やかな雰囲気と語り口から、自分にとって大事なものを見極める力の大切さを教えてもらえた気がして、心洗われる素敵なひと時を過ごすことができました。
☆渡辺さん 「うらしまたろう」 絵 湯村 輝彦 文 川崎 洋 ミキハウスの絵本(三起商行)
⇒カメを助けたお礼に龍宮城へ…と基本的にはお馴染みの浦島太郎ですが、うらしまたろうが「あんちゃん」と呼ばれていたり、龍宮城がとてもカラフルで季節の移り変わりも色鮮やかに描かれていたり、お笑い要素も多々盛り込まれていたりする仕掛け絵本。渡辺さんの華やかで伸びやかな声と描写力が加わって、次のページを待つワクワク感もいっぱい。しばしばみんなの笑い声も響き、絵本がよりパワーアップして感じられたのは、渡辺さんのよみきかせの実力のなせるわざ。とても楽しく聴くことができました。
☆福井さん 「ソーニャのめんどり」 フィービー・ウォール 作 なかがわちひろ 訳 くもん出版
⇒少女が大切に育てていたためんどりが、ある晩きつねに襲われてしまい、悲しむ娘にお父さんが言った言葉は…。
暖色系のたくさんの色で描かれた絵は、人生に起きる事柄をどんな色にとらえるかは自分次第、と教えてくれているかのよう。福井さんの心のこもった声と読み方が、より一層絵本に温かみと色合いを与えてくれ、ストーリーとその後ろに隠されたメッセージを丸ごと包み込んでドンと届けてくれたようで、心にジーンとくるものがありました。
あとで福井さんに見せていただいた別刷りの紙には、「何が悪なのか簡単に決めつけられない複雑さへの理解や、客観的なまなざしを読者に養ってほしい」旨の作者の言葉。福井さんのよみきかせは、本当にぴったりでした。
③詩集を読んでみよう
「となりのトトロ」 詩 中川李枝子 絵 宮崎 駿 徳間書店
お馴染みジブリのトトロに出てくる、いろいろな場面や気持ちを詩にあらわした絵本。詩を一つずつまわし読み。みんなが知っているトトロの存在と、宮崎駿さんの淡い色合いの水彩画が、映画以上にイメージを膨らませてくれることに驚きます。皆様初めて出会う詩であるにも拘わらず、トトロの世界がすっと目の前に広がるのは、トトロの魔法。。。いえいえ、皆様方の本を読み、人に伝える力のなせる技だと実感。
その後は、お時間のある方で平成最後のランチ会でした。
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それぞれの方の選ぶ本から個性がにじみでていて、素敵な読み聞かせの様子が伝わります(^_^)/
こちらの「オルゴールの会」へは、マイスターの皆さんならご参加できるとのことですのでお問い合わせしてみてくださいね!
ご連絡は6期の方ならどなたでも大丈夫とのことです。