こんにちは!
今回は第1期絵本よみきかせマイスター
、第1期絵本よみきかせセラピストの粕谷ひろみさんより、お便りが届きました♪
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4年前、私にとって大きな転機がありました。
夢を実現したいと勇んで大きな一歩を踏み出した私でしたが、内心は不安で不安でたまりませんでした。
その頃、絵本イベントを通じてY子さんという一人の女性と出会いました。
当時Y子さんとは家が近かったので、時間があれば近所の大学のカフェに忍び込み色んな話をしました。
Y子さんは私の不安な気持ちを察してか、何度となく穏やかな口調で「大丈夫よ~」と言ってくれました。
そして自分の経験談を沢山してくれました。
家族4人でアメリカに移住した話や、二人のお子さんの話、様々なお仕事の話、そしてかけがえのない妹さんの事など....
Y子さんは絵本を自費出版しようとしていました。
その絵本は20年も前に息子さんがアメリカの中学校の授業で描いたものでした。
内容は教訓を取り入れたもので、野菜嫌いの作者が自分を魚嫌いの猫に例え、克服するまでの様子が描いたものでした。
そこに、ミス・ロックアップという飼い主が登場するのですが、モデルは作者の叔母さん、つまりY子さんの妹さんでした。
作者は日本に住む叔母さんを母の様に慕い、その絵本を贈ったそうです。絵本は20年もの長い間、いつも手の届く場所に飾られていたそうですが、その妹さんが急逝してしまいました。
そこでY子さんは、妹さんが生きた足あとを少しでも残せたらと絵本の出版に踏み切ったそうです。
一見、中学一年生の少年が描いた他愛のない絵本ですが、背景を知った時に一気に重みが増します。
私に魔法の言葉をかけてくれ、周りの人々を幸せに出来るY子さんの想いを少しでも伝えることが出来たら...そんな気持ちで、度々絵本イベントでこの絵本を読み聞かせさせていただいてます。
写真はつい先日、知人の音楽発表会で読ませていただいた時のものです。
もし、この絵本を手に取ることがあったら、一人の女性の事を思い出してください。
『BAD DREAMIN’』
文・絵:あんどうしゅん
出版社:パブリック・ブレイン
※出版社さま 絵本の作者さまより、写真の掲載のご了承いただいております。
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粕谷さん素敵な絵本のエピソードを本当にありがとうございました(^-^)♪
そして、今の担当で送るブログがこちらで最後となります。
至らぬ点も多々あったかと思いますが、皆さまのリアルな絵本の活動のご様子を身近に感じることが出来、楽しかったです。
ありがとうございました!
(記事作成者:絵本よみきかせマイスター
Y.O)